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2005.09.09

THE DAY AFTER 小泉勝利の先にあるものは・・・

総選挙投票まであとわずか。昨日、「集団催眠か?」と書いたが、雰囲気がだいぶ変わってきているという報道も目立ってきた。多くの人が、立ち止まり、そしてもう一度考えているのだろうか。
衆議院選挙は、小選挙区と比例代表区の2票を、全ての有権者が持っている。
そして、2つの票は別々の党に入れても自由。
よ~く考えて投票したいものです。

小泉氏は、基本的に「郵政民営化」一本。テレビCMでは、党首討論で野党側から論破されたような事を相変わらず流している(彼に言わせると、郵便局の一般職員も特権階級らしい)。そして、彼が勝ったら(自民・公明で過半数が彼の勝利らしいから、ずいぶんハードルが低い)、直後の特別国会に郵政法案を再提出して可決する事を目指すとのこと。テレビを見ていても彼の口からは、直接的にはその事しか聞こえてこない(私の耳が悪いのか~)。それは選挙後1ヶ月を見据えた公約でしかない。
しかし、衆議院議員の任期は4年。彼に勝利させ力を与えてしまったら、その後何をやるというのか・・・
何も彼の口からは語られてこないように感じる。

彼は、郵政民営化・是か否か以外、結果として国民に白紙委任を求めているのではないかとさえ思える。テレビの党首討論でその事をどこかの党から問われた小泉氏は平然と答えていた。「今までの流れ(が信任されたことになる)」と。
そして、「マニフェスト」と称する政権公約は、厳然として存在する。国民にはきちんと説明されないものの・・・ よく見なかった我々国民が悪いのだ。

THE DAY AFTER
小泉勝利のその後に、何が来るのか?

◆サラリーマン大増税。(――;)
「政府税調の考え方は取らない」と言っているようだが、サラリーマンだけを狙いうちにした増税はしないという程度の意味のようだ。つまり、高齢者、自営業者、農家などを含め国民全般に幅広く増税する方向なのではないか?? 
将に、庶民大増税ではないか~
◆消費税増税。(――;)
彼は「私の任期中は引き上げない」と繰り返し発言している。しかしその影で、引き上げの準備は着々と進んでいるようだ。財務省は、あと利率さえ入れれば、すぐにでも法案が出せる状況という話も聞く。
「来年の秋以降、消費税も含めて税改正の本格的な論議をやる」と彼も4日に発言したようだ。彼の任期中にどこまで直接、彼が手を下すかどうかはわからないが、しっかりレールを敷くつもりだろう。
◆しかし一方、大企業から応分の税負担をいただくという声は全く聞こえてこない。(――;)
不況対策として取られた減税措置のうち、サラリーマンの定率減税のみ廃止で、法人税の軽減措置はそのまま・・・  これでは経団連の奥田さんが応援するわけだ。出身のトヨタを挙げて。
そして、少子高齢化や財政危機の一面的な掛け声の下、国民の負担は増やされるのに、年金を含めた社会保障は、ドンドン切り下げられる流れに思えて仕方がない。

◆靖国公式参拝実行。(――;)
選挙に勝利したらすぐ行うのではないかと言う人もいる。私もその可能性はあると思う。
◆イラクへの自衛隊派遣(派兵)継続。(――;)
ブッシュのポチである事を、彼は決してやめないだろう。しかし、自衛隊はいったいサマワで何をしているのだろうか? イラク特措法の規定に従っても、直ちに撤退すべきだ。
◆憲法全面改悪。(――;)
前文や9条の、恒久平和、戦争放棄・戦力不保持の規定を木っ端微塵にしたいのではないだろうか。少なくとも骨抜きに。「今度の憲法改正は、全面改正になりますから~」と軽る~く発言する人だ。
◆まだまだある・・・。(――;)

いずれにせよ、私の意見としては、今度の総選挙、コイズミだけは、とにかく勝たせてはいけないということに尽きる。

そうすると、結果的に民主党政権となる可能性が高い。(過半数割れで小泉が退陣し、多数派工作の結果、別のシャッポをかぶった自民党中心の政権となる可能性もあるが・・・)
しかし、民主党の政策もいただけない面が多すぎる。
岡田代表は年金目的税名目で「消費税を3%上げる」とはっきり公約している。社会的弱者に対する所得の再分配という面のある社会保障費を、最も逆進性があり低所得者ほど相対的負担の重い消費税に求めるという考え方には、とても私は賛成できない。しかも、それで終わらず、彼らはその後も更なる消費税増税を射程に入れているようだ。歳出削減が先だと言ってはいるが・・・  国民生活に必要な歳出まで削る懸念もある。
そして、民主党も大企業減税政策の転換には全く触れようとしないようだ。
また、国会議員削減のうたい文句の下、民主党マニフェストのトップに盛られているらしい、衆議院比例代表の80議席削減(現在180から)。これは危険な考えだ。少数政党を国会(少なくとも衆議院)から抹殺し、人為的に二大政党化を更に推し進めるということに他ならない。私は、これは民主主義の破壊であると考える。
国民がこれだけ多様な価値観を持っている現在、自然に収斂するなら別だが、選挙制度の面から人為的・半ば強制的に、二者択一を国民にせまる、二大政党化には反対だ。

こう考えると、自民・公明の現与党と民主党は、手法に多少の違いはあっても基本的な路線はあまり変わらないのかもしれない。

コイズミにはとにかく退場してほしい、しかし、民主党の政策には自民より悪い面もあると私は考える。では、どういう国会状況が望ましいのか???
それは、コイズミが敗北し、民主党政権となった国会に、新政権を牽制しチェックできる自・公以外のしっかりした野党の存在が必要ということだろう。

一つは、共産党には、議席を現在の9議席から回復させ、少なくとも10議席以上を獲得してほしい。そうすれば院内交渉団体の資格を回復し、国会の党首討論に再度、志井氏が立てるようになる。オール与党の地方議会に共産党の議員が一人でもいれば、全体が締まり、あまりいい加減な事を出来なくなるということは多々あるようだ。その意味でも、衆議院における現在の9議席は、余りに力不足だと思う。比例代表が、200議席から180議席に削減された現在、法案提出権のある21議席以上の獲得はきわめて困難だとは思うが、せめて院内交渉団体に復帰してほしいものだ。
前回の総選挙では、我が北陸信越ブロックで共産党は次点で落選した。今回は上がって欲しいと思う。
また、ほとんどこうした観点で見られることは無いようだが、共産党は小選挙区に250以上の候補を擁立しており、理論的には政権獲得の可能性がある(あくまでも机上の話だが)。その点、公明党含む他の少数政党と異なる。第一、第二の選択肢(自民・民主)が、大して内容が変わらない中で、第三の選択肢を国民に提供している努力には、ある意味、敬意を表したい。

次に社民党。副代表だった人物(横光)が民主党に鞍替えするなど、危機的な状況にあるようだが、無くなって欲しくはないと思う。しかし、どう数えても全体で10議席以上獲得はなかなか難しいように思う・・・ 
いずれにせよ、今後、民主党に飲み込まれてしまわないように頑張って欲しいものだ。

あと、ほとんど希望的観測だが、新党日本と国民新党。小泉にはじかれた自民党議員が生き残りのために急造した党だが、オオバケしないものかなぁと思う(まあ無理かもしれないが) 
この2党の所属議員に現時点で支持できる人物はいないが、田中康夫氏と紺谷典子氏の両名の意見は、全てではないものの、共感できることが従来から多かった。両名がそれぞれの新党にあえて加わったのも、小泉と対決せんがためだったのではないかと思う。両名がそれぞれ新党の顔役に就いた時は、若干“おっ!”と感じた。
保身のために追い込まれてから新党を作った国会議員たちの思惑を超えて、田中、紺谷両名を中心に発展しないものだろうか・・・(無理かな~)

私は北海道に選挙権はありませんが、言うまでもなく、ムネオ新党はもちろん支持しません。北海道でなぜ鈴木宗男氏が人気者なのか正直理解に苦しみます。

繰り返しになりますが、衆議院選挙は、小選挙区と比例代表区の2票を、全ての有権者が持っている。
そして、2つの票は別々の党に入れても自由。
よ~く考えて投票したいものです。

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