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2005.08.12

八方ふさがりヤケクソ解散~争点は何か

本人たちは「郵政解散」を声高に叫び、マスコミも自民党内の動き=反対派の自民党前議員への対立候補擁立の動きを、「刺客」などと大きく取り上げて側面支援しているように感じます。
しかし、本当にそんな事が大切なのか? 中心課題なのか? 唯一の争点なのか?

私はそうは思いません。
10日の一言に、今回の解散は「筋違い自爆テロ解散」だと書きました。もう一つ名づけたいと思うのは、「八方ふさがりヤケクソ解散」です。

中小・地方レベルでは一向に良くならない景気。年金問題を始めとする将来不安。深刻な財政破綻。談合問題に見られるような経済の構造的退廃ともいえる状況。一向に改まらない政治と金の問題。外に目を転じれば、ブッシュの言いなりに自衛隊を派遣したイラクでは泥沼状態。靖国参拝固執でアジアの近隣諸国とはまともな付き合いすらできない状況。そんな中、国連常任理事国を目指すというチグハグ。
まさに小泉政治は八方ふさがりです。これは自民党政治自体が八方ふさがりになっていることを意味していると思います。

小泉首相は「古い自民党をぶっ壊す。新しい自民党でやる」と叫んでいます。
しかし、これは八方ふさがりの自民党政治の実態をごまかし、国民に目くらましをするものではないでしょうか。
ごまかされては、絶対にいけないと思います。

彼自身、こうした自民党政治の八方ふさがりの行き詰まり状態を認識しているからこそ、「自民党の申し子が自民党をぶっ壊す」といった究極の自己矛盾的な主張をしつつ、「改革」を演出し、ごまかし・はぐらかし・詭弁も駆使しながら、自らの政治を推進しているのではないかと思います。そして、私は彼自身にもこうした手法がいつまでも国民に通用するという確信は無いのではないかと思います。
ある意味、今回の解散は、彼流の賭け=バクチにでたようにも思います。ヤケクソになっている面もあるようにも感じます。
そういう意味で、「八方ふさがりヤケクソ解散」と呼びたいと考えます。

こうした八方ふさがりの閉塞状態を打開するための彼らなりの処方箋が、「小さい政府」、公(オオヤケ)の社会的責任の縮小・放棄、民営化を始めとする市場原理偏重の政策であり、その一環として「郵政民営化」があるのだと思います。昨日の朝日新聞が社説で書いていたような、無駄な公共事業の原因となった財政投融資の仕組みを「改革」するために郵政民営化があるなどという構図ではないと、私は考えます。
まして、「郵政民営化が改革の本丸」などという議論は、全くのまやかしです。

そして、現在の“危機”打開の財源的負担をどこに求めるのか、彼らのターゲットは、国民なかんずく庶民であることが明らかになってきました。

「改革には痛みを伴う」「米百俵」「痛みに耐えれば明日がある」小泉首相はこう国民に訴えてきました。
しかし、「痛み」の先にいったい何があるのでしょうか???
いま見えてきているものは、サラリーマン大増税。
そして消費税大増税。
社会保障の改悪もまだまだ続くようです。

今回の総選挙で問われるべきは、郵政民営化法案の是非などではなくて、こうした問題ではないでしょうか。

特に私が問いたい事は、先ごろ政府税調が打出した、各種控除の廃止・縮小を中心としたサラリーマン大増税です。
私なども30万円以上も増税になるようです。給料の上昇が見込めない中で、今現在、ギリギリの生活設計で家計をやり繰りしているのに、こんな事をされたら暮らしていけません。
ほとんどの人がそうではないでしょうか?
(庶民いじめの一方で、この20年間で、大企業及び高額所得者の税負担が大幅に減っている事にも、私たちは厳しい目を向けるべきです)

個人的な話になってしまいますが、小さい子供二人と専業主婦の妻との生活設計を一体どうしたらいいのでしょうか。子供の将来の教育や、自分たちの老後のための貯蓄など、とてもできないでしょう。教育費はドンドンあがり、年金や社会保障はあてにならない中で・・・
その日暮らしの自転車操業、火の車の生活をしていかなくてはならないのでしょうか・・・
政府税調に言わせると、配偶者控除などがあるから女性が働かないのだそうです。だから控除を廃止して社会に押し出す・・・
でも、パートや臨時ではない安定的な職場がどれほどあるのでしょうか?
小さい子供を抱えた核家族の夫婦が安心して子供を預けられる保育園は十分といえるのでしょうか?
小さい子供はよく風邪をひきます。保育園に預けていても親には呼び出しがかかります。そんな時、いやな顔をせず早引きさせてくれ、治るまで何日も休暇を取らせてくれる企業がいったいどれほどあるのでしょうか?
我が家のチビ2人の風邪ひきは、7月21日から風邪のキャッチボールをしながら、実に2週間以上続きました。
どうすりゃいいの? と、途方にくれます。

フランスやイタリアでこんな提案がされたら、翌週にはパリやローマは100万人規模のデモで埋まると思います。
日本のサラリーマン・労働者はおとなしすぎます。
もっと、もっと怒るべきだと思います。(;一_一) (-_-)/~~~ピシー!ピシー!

消費税の問題にしても「私の任期中は上げません」と言っている裏で、着々と大幅引き上げの準備が進められています。これもまさに目くらまし、ごまかしだと思います。

そして、こうした政策の責任者は、小泉首相なのです(彼自身が「郵政」以外の政策に無知で、丸投げしているとしても)。彼に対して、彼の政治に対して批判が向かうべきなのです。彼は、自らが最高責任者にもかかわらず、他人事のような、はぐらかしたような発言でごまかすのを常としています。そして、マスコミもそうした彼に対する批判をほとんどしません。
でも、こんな目くらましにごまかされるのは、もうやめにする時ではないでしょうか。

マスコミぐるみで推し進められている、ごまかしの争点に引き込まれる事なく、本当の意味で私たちの生きるこのクニの未来を切り拓く選択を、今回の総選挙でしたいものです。
今回の総選挙は、その意味でチャンスでもあります。
そのチャンスを生かせるかどうかは、私たち国民の目にかかっています。

そして、もう一つ、憲法改定問題。
この問題が私たちの思っている以上に進行しています。9条を変えて日本を「戦争のできる国」「戦争する国」しようとしていると感じます。
隠された争点ではないかと思います。

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コメント

小泉はもうつかれきっています。どなたかかわってやって下さい。優秀な方はいないのですか、そんなはずはないでしょう。

投稿: うめさくら | 2005.09.03 06:09

なぜに日本の国力を削ぐ政策ばかり進めたのでしょうか。ゆとり教育 株式、土地の値下げ 倒産会社の外国への売却 これらはこの10年くらいの国の政策だったのですか?そしてデモもしない国民を作ってしまった、これも政策の結果です。

投稿: うめさくら | 2005.09.03 06:17

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